初めての一人旅。
緊張しながらバスを降りると オーナーが迎えに来てくれていた。 脱サラしてセルフビルドのログハウスで 民宿経営… きっとチョビ髭のダンディーな青葉城恋歌が 出てくるパターンやなと思っていたら めっちゃおもろい大阪弁の兄やん登場(笑) その気さくさに一気に緊張がほぐれ 宿までの車中も会話が弾む。
到着すると小さくて可愛らしい奥様が 恥ずかしそうに控えめに登場。 ログハウスの中に招き入れられると 優しい木のにほひに包まれ 吹き抜けの天井には 素敵な暖炉の煙突が伸びていた。 カバンを置き ホールのテーブルセットに腰掛けると 奥様がお庭で摘んだハーブでお茶を入れ 焼きたてのケーキを切り分けてくれる。
その足元に寝そべる看板犬の「そら」 (ミニチュアダックス13歳)。
なんかドラマみたい…と思っていると オーナーがおもろい事言うて 出来過ぎ感がマイルドになる絶妙…(笑) 夕飯まで時間があったので お庭をお散歩したり ラベンダーを摘んだりする。 (女子好み)
そしてお風呂は近くの天然温泉に オーナーが連れてってくれた。 (お肌とぅるとぅる)
日が暮れてテラスで夕食。 奥様手作りのソーセージや スティックサラダ お庭で摘んできた野草を 米粉でカリッと揚げたの それらをいただいている間に オーナーが釜でピザを焼いてくれる。
トマトとアスパラのピザを食べて 「もう食べられないよ~」と のけぞっていたら さらにしらすのピザを 焼き始めるオーナー(笑) 殺されるほど食べたあとは まるで久しぶりに再会した 幼なじみのように語り合い 話しが尽きることなく お布団に入ったのは もう深夜2時を過ぎていた。
これまた木のイイにほひの 三角天井のお部屋で 天窓から覗く星を見ながら ハイジの気持ちでぽてっと就寝。
朝は一階にあるお風呂で シャワーをお借りして ゆっくり身支度し またまたテラスで朝日の中 鳥のさえずりを聞きながら 最高に気持ちの良い朝食タイム。
新鮮なサラダと焼きたてのパン それに挽き立てのコーヒー 後味がスッキリして 冷めてもとても美味しかったので聞くと オーナーの自家焙煎らしかった。 (毎朝こんな朝ご飯羨ましい…) チェックアウトまではお部屋で ハンモックに揺られて本を読み 途中居眠りなどしながら まったりと過ごした。 -・-・-・-・-・-・-・-・-・-
奥様が焼いてくれるくるみのケーキ それから真心たっぷりの優しいお料理 そのどれもが本当に美味しかった。
お家も家具も何でも作っちゃう 頼もしい楽しいオーナーと 大人しい可愛い看板犬そらの 見事なコラボレーション。
私は梅雨まっただ中に行ったのだが 運よく晴れ間もあって その景色の良さと空気の清々しさに 心が解き放たれる気がした。
夏はお庭でバーベキュー 冬は囲炉裏を囲んで鍋ができるらしく 四季毎に訪れたくなる素敵な宿だった。
総評 お料理:ソーセージからお塩にピザ生地にパンにジャムに 全て手作りで、濃く無く薄く無く上品な味付け。 庭の野草やハーブを取り入れるなど自然で 全て美味しかった。(量は多く食べ過ぎ注意。)
施 設:掃除が行き届いており犬が居たが匂いも無く 清潔で気になるところ無し。
環 境:標高が高いからか夜間外でライトを点灯し 食事しても虫が全く来ず、 静かで、湿度も低く快適だった。
ホスト:楽しいオーナーと控えめな奥様と可愛いそら 三人のバランスがとても良かった。
うん。また行きたい。
補 足:私はかまってバージョンを選択したので 食事も食後も常にオーナーご夫妻と過ごしたが 一人の時間を楽しみたい方やカップルや新婚の方には そっとしといてバージョンもあるらしいので予約時にその旨伝えるといいかもしれない。